幼き日の記憶

20数年前の夏、小さな黄色いスイカを初めて口にした。その経験は、赤いスイカしか知らなかった僕にはものすごいカルチャーショックだった。黄色いスイカの、甘くておいしかったことといったら、赤いスイカとは比べ物にならないほどだったからだ!

それから毎年毎年、黄色いスイカを食べることを夢見ていたが、ついに口にする機会は訪れず、いつしか、黄色いスイカのおいしかったことさえすっかり忘れてしまった……。

ところが先日、スーパーの店頭で“黄こだまスイカ” なる黄色い小さなスイカを見た途端、その記憶が甦った!! どうしても食べたくなり、いてもたってもいられずレジに並ぶ自分がいた。

家に帰って早速食べてみると、あまりおいしくない……。

というよりも、赤いスイカとなんら代わり映えのしない味だった。色が赤じゃなくて黄色いだけで、いつも口にする赤いスイカと同じ味なのだ。幼い日のあの記憶は間違っていたのだろうか? それとも、“黄こだまスイカ”とは違う種類の黄色いスイカだったのだろうか?

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