「免れる」は「まぬかれる」

「免れる」は「まぬかれる」

免れる・・・「好ましくない事柄や災いからのがれる」こと。

僕の担当した原稿に「被害を免れる」という一文がありました。何の迷いも無く「ひがいをまぬがれる」と読んだのですが、しばらく経ってから「まぬかれる」で録り直しをしました。

オンエアで流れたのは、録り直した、濁らない「まるかれる」。

「免れる」の読みに「まぬかれる」があるのは知っていたのですが、僕は調べもせずに濁らない「まぬかれる」は古い読み方で、今は濁る「まぬがれる」と思い込んでいました。過去に何度も「まぬがれる」と読んで訂正されたこともありませんでしたし。

まるがれる、か、まぬかれる、か?

調べてみたところ、1985年の三省堂「明解日本語アクセント辞典」は「マヌカレル、マヌガレル」。1998年の「NHK日本語発音アクセント辞典」は「マヌカレル、(マヌガレル)」。2002年の三省堂「新明解日本語アクセント辞典」は「マヌカレル、マヌガレル」。2005年の「NHKことばのハンドブック第2版」は「マヌガレル、マヌカレル」。2010年の「記者ハンドブック第12版」は「マヌカレル。マヌガレルとも」。

僕の手持ちのこの5冊だけで判断すると、濁らない「マヌカレル」読みが正解のようです。

しかし、これだけでは心許ないのでネットで検索してみると、読売テレビのアナウンサー・道浦俊彦さんのエッセイ「平成ことば事情 ◆ことばの話1798『まぬかれる』(2004年6月30日)」にたどり着きました。

道浦さんがNHK放送文化研究所の塩田さんという方に質問メールを送ったところ、「免れる」に関する資料が届いたそうです。それによると、「『世論調査の結果、「マヌガレル」と読む人が8割を超えているため』、2001年2月の放送用語委員会で、1・マヌガレル、2・マヌカレル」というふうに優先順位が変わったのだとか。

「NHK日本語発音アクセント辞典」は世の流れにしたがい「マヌガレル」が読みの第1順位になったようですが、放送業界ではまだまだ「マヌカレル」を使用したほうが良いようですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました