神様からひと言/荻原浩 光文社文庫

神様からひと言/荻原浩 光文社文庫

神様からひと言荻原浩
2005/3/20初版、光文社文庫(2002/10、単行本)

大手広告代理店を辞め、「珠川食品」に再就職した佐倉凉平。入社早々、販売会議でトラブルを起こし、リストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」へ異動となった。クレーム処理に奔走する凉平。実は、プライベートでも半年前に女に逃げられていた。ハードな日々を生きる彼の奮闘を、神様は見てくれているやいなや……。サラリーマンに元気をくれる傑作長編小説!
全国のサラリーマンのみなさん――
神様は、あなたのすぐそばにいる。
2005年 本屋大賞・第2位「明日の記憶」(光文社)大好評発売中!

「神様」という文字に惹かれて手に取ったのが、この荻原浩さんの「神様からひと言」。あれ? これの前に読んだ本と書き出しがほぼ同じだ(笑)。

荻原浩さんは、渡辺謙さん主演の映画「明日の記憶」、高橋克典さん主演の映画「誘拐ラプソディー」でお名前だけは知っていて、僕の頭の中の「いつかは読んでみたいリスト」に入っていた作家さん。今回、やっと読むことができた(^^)。

ちなみに、この「神様からひと言」は、2006年に伊藤淳史さん主演でWOWOWでドラマ化されたらしい。

クレーム処理

裏表紙や帯に書いてある通り、サラリーマンの生活を描いたストーリー。しかし、悲しいかな僕はサラリーマン経験の無い身の上。会議の内容とか仕事に関する話はリアルな表現で面白いとは思うものの、どうも登場人物に奇抜過ぎる人が何人かいて、「本当にこんな人がいるのだろうか? これはキャラを作り過ぎだろう」と、ちょっと入り込めなかった。

でも確かに、最後は退職覚悟で馬鹿な上司、というか会社経営に関わる取締役や部長連中に言い放つ様は、サラリーマンなら誰でもスカッとすること間違いなし! 「サラリーマンに元気をくれる」という解説に、偽り無しです(^^)v。

僕としては、主人公のクレーム対応の描写でクレーム処理のイロハが学べたことが、とても大きかったです(^^)。

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