0.1マイクロシーベルト超/毎時か……

福島第一原発の事故から3ヶ月が経った。安全性の観点から35基の原発が運転停止になり、国民としては脱原発の機運が高まっているように見える。

しかし、政府は依然として原発推進の構えのようだ。大臣との会談により玄海町長が玄海原発の再稼動を了承し、佐賀県知事も容認する意向を表明。原発再稼動の動きが進み始めている。

国民投票をしたわけではないけれど、国民が選挙で選んだ政治家が原発を進めてきたわけだから、原発推進は国民の総意。そして、そのことで今回の事態になったわけだから、この度の地球的規模における放射能漏洩被害は、100%東京電力と政治家のせいとは言い難い。まぁ、原発は安全だと国民は騙されていたわけだけれど……。

そして、これだけの被害と犠牲を強いたにもかかわらず、電力会社、そして政府は、今後も原発推進路線で行くようだ。それだけ原子力事業において動く膨大な額のお金が、政治家をはじめ、日本の経済界人、上流階級者層に魅力があるということの証。

元々、原子力発電というものは1950年代の中頃、使用済み核燃料の処理に困ったアメリカが日本に押し付けたことが発端(1994年NHK「現代史スクープドキュメント」)。そのときに、自然エネルギー(風力とか太陽光)によるほかの発電に進むことも出来たはずだが、原子力による“利権”のほうが、より魅力だったのだろう。

さて、そんな人類史上未曾有の事故から3カ月経った6月ごろ、首都圏各地で一般市民によって行われた放射線量の測定が話題に。ワイドショーなども取り上げて専門家によって行われた値は、あちこちで0.1マイクロシーベルト/時を超える計測! 放射線は今でも福島原発から風に乗って流れてきているため、除染しない限り、この値は増え続ける一方。

国際基準による年間の被曝限度量は1ミリシーベルト=1,000マイクロシーベルトということだから、単純計算で0.1×24×365=876マイクロシーベルト。しかし、福島原発爆発直後は新宿の地上18m地点で0.8マイクロシーベルトという値が計測されたことも……。それにこれは体外被曝の計算値。これ以外に、呼吸や飲食物の摂取による体内被曝がプラス。0.1マイクロシーベルトを超える空間で呼吸をしているわけだから、単純に考えても0.1マイクロシーベルトの放射線を吸い込んでいるはず。

ということは、体外被曝と呼吸による体内被曝だけで876×2=1,752。もし僕が放射線量0.1マイクロシーベルトの土地に住んでいるとしたら、最低でもこれから1年間で1,752マイクロシーベルト被曝する計算になる。まぁ、24時間、その空間にいるわけじゃないから、それよりも少ないと思うけれど……。

さらに、それにプラスして飲食物からの被曝も入れなければならない。それを含めれば、軽く2ミリシーベルトを超える。安全だ安全だと言っているが、放射線の安全基準が曖昧の上、実際問題、流通食材が汚染されていないなんて分からない。すべてが計測されるわけじゃないし、生活のため、自らの欲望のために、被曝食材を故意に流通させている可能性も無いとはいえない。

わが家には未成年の子どもがいるので、その子どもを被曝から守るため、福島県で農家を営んでいる親戚には悪いが、なるべく福島、茨城、群馬、栃木、千葉のものを買わないようにしている。しかし、近所のスーパーで見かけるものは茨城・栃木・千葉県産のものばかり……。子を持つ親として、このままここに住み続けていいのか非常に悩む。

首都圏でも国際基準値を超える放射線量なのに、それの10倍以上という1マイクロシーベルト超/時の福島県民は、いったいどうなってしまうんだろう。この暑さの中、窓を開けることも出来ず、校庭で走り回ることも屋外プールで泳ぐことも出来ない福島県の子どもたちが可哀想だ。福島には母親をはじめ親戚も住んでいるだけに、福島原発の事故以降、本当に胸が痛い。被曝放射線量が政府が最初に表明した20ミリシーベルトに達しても、人体に放射線被害が出ないことを祈るばかりだ。

ところで、放射線被曝による健康被害者が続出した際、「大丈夫です、安全です。避難する必要はありません」「安心して食べてください、飲んでください」と言っていた政治家、市長や行政関係の公務員、大学教授といった研究者は刑罰に処せられるのだろうか? インターネットで不安を煽る発言を流したものを処罰する法案が整備されたのだから、こちらも同様に整備すべきと思う。今の内に法整備をして、そのような好い加減な発言で被害を拡大させる人物を罰する規定を施してほしいものだ。そうすれば、そういった発言の抑止に繋がるかもしれない。

さて、非力な僕に出来ることはなんだろう……。

コメント

  1. より:

    初めましてm(__)m
    食べ物に関しては心配してし過ぎることはないですね。乳児、幼児なら尚更。
    原子力発電が普及したのは単に利権絡みだけではないと思いますよ。日本の地理条件では太陽光も風力も向いていませんし。
    火力発電と違ってエネルギー効率がよく原材料(輸入量)が少ないので安く電気が作れ、CO2を出さないという利点があります。地震大国においては、これも向いているとは言えませんけどね(^_^;)
    自分は某農大生なのですが、生ごみ木くず等ゴミ類をバイオガスに変えるという話を授業で聞いたことがあります。これが救世主になるかも?
    今出来る事と言ったら、ベタですが節電ですね。7月から15%電力削減なので、30日から1日にかけて行われるはずだった実験の授業が30日のみになってしまいました。さすがに冷房無しでの実験はきっついので(-_-;)
    長々と失礼致しましたm(__)m

  2. 優成 より:

    塵さん、初めまして!
    まぁ、利権絡みだけでは無いと思いますが、かなりのウェートを占めていると思うんですよね。アメリカに恩を売ることもできて、懐を一番潤すことができるんですから。
    日本の地理的条件を考えて、地域別に地熱、風力、太陽光と展開すれば、と思うのは素人考えでしょうか(^^;。それと原子力発電はコストが安いと言っていますけど、だったらなぜ日本の電気料金は同じ原発推進のアメリカやフランスより高いんでしょうね? 使用済み核燃料の処理も解決されていませんし、制御できないものをなぜ実用化したのか非常に気になります(^^)。
    そういえば最近、バイオ発電の話を耳にしませんね。10年くらい前はニュースなどで見かけたのに。原子力や無駄に使われている予算を、バイオマスや自然エネルギーといった有益な研究に回して欲しいものです。研究者間の派閥や利権で、こちらも難しいでしょうけど(^^;。
    ではでは、実験や勉強、暑さに負けず頑張ってください(^^)/。

  3. より:

    再び失礼致します。
    東洋経済オンラインのコピーで授業が進んでいたのですが、それで原発の費用について色々と知ることができました。政府の公式試算があまりにも楽観的すぎたんですね。抜け落ちた箇所や安すぎる箇所。コストもリスクも高いとなると、利点が思いつきません。先生によれば節電についても、既存の施設で電力は充分賄えるとのこと。
    先週は問題提起までで話が終わっていました…もし先週の内にこの話を聞いていれば、あんな書き込みを残すこともなかったのに^^;まあでも無知な自分を晒せたので良かったです。
    で、再生可能エネルギーについて改めて調べてみました。太陽光は気候の変化、熱に弱く、風力は無風強風地震に弱い。ということは知っていたのですが、HP等を見て驚きました。ちゃんとその欠点を補う開発が進んでいるんですね。もちろんコストはまだ高いのですが、将来性を考えるならこちらが良いですよね。地熱も、観光地との折り合いがつけば充分に使えると思います。
    バイオガスについても調べてみたのですが、施設、ごみの確保、管理調整など難しく、採算が取れないのだそうで…バイオマスについて勉強してた訳ではないのですが、ガッカリしました(^_^;)
    ロクに確かめもせずにコメントをして軽率でした。
    それではこれで本当に退散致しますm(__)m

  4. 優成 より:

    「東洋経済」を見ていないのですが、掲載する媒体によって金額がまちまちで、どれが正しいのか……。原発推進派は安い、原発廃止派は高いと声高に訴えていますが(^^;。
    既存の発電施設で電力が賄えると主張するのも、東電や政府が原発推進のために数字をごまかしているというのが理由。今まで散々、嘘を付いてきた東電と政府ですから、数字をごまかしているのかもしれませんが……。本当に何を信じて良いのかわかりません(;_;)。
    ま、国民一人ひとりが、エネルギーを無駄遣いしないことが第一ですよね。東京に住んでいる人は5分ごとに電車が来るのは当たり前かもしれませんが、地方出身の僕に言わせればエネルギーの無駄遣いとしか未だに思えません(笑)。出演していてなんですが、テレビも24時間放送するのはいかがなものかと思いますし(^^;。
    再生可能&バイオエネルギーのコストですが、研究段階だから取れないだけと思います。ビデオデッキにパソコン、大画面薄型テレビだって高価でしたが、今は信じられないくらい安いですからね。
    では、また(^^)/。

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