今月末 「まつ」か「すえ」か
週、月、年と時間の単位がありますが、これに「末」という言葉が続いた場合、どう読んでいますか?
週末は「しゅうまつ」。月末は「げつまつ」または「つきずえ」ですが、数字が付いた場合は「○がつまつ」または「○がつすえ」。年末は「ねんまつ」しかありませんが、数字が付いた場合は「○ねんまつ」または「○ねんすえ」と読みますよね?
僕は何の疑問も持たず、単なる自分の個人的な好みで「まつ」のほうが音的に良いなと、そんな意味のない理由で「今月末(こんげつまつ)」、「○月末(○がつまつ)」、「2012年末(2012ねんまつ)」などと「まつ」読みで読んでいました。ところがニュースでは、「まつ」と「すえ」では意味が異なるため、きちんと読み方を区別していたんです。
「まつ」と読むときは、最後の日。「月末(げつまつ)」ならば、その月の最終日。つまり、「8月末(はちがつまつ)」ならば8月31日、「9月末(くがつまつ)」ならば9月30日となります。「すえ」と読むときは、いくらか幅があり、「月末(つきずえ)」ならば、その月の終わりのほうの何日間か。つまり、「まつ」と違って最終日の1日だけではなく、最終日を含めた数日間のことを指します。
1日か数日か
じゃあ、週末の場合は土曜日で、年末の場合は12月31日となりそうなのですが、ある程度の幅を持った何日間という意味で捉えている人もいます。週末の場合、土曜日のみといういう人もいれば、土日の2日間、金~日曜の3日間という人も。そして年末の場合は12月31日のみという人もいれば、12月25日~31日という人もいるからです。もちろん月末の場合も、週末、年末同様、月の末日を含めた数日間を月末と捉えている人がいます。かくいう自分も、末日(まつじつ)は最終日で、月末は25日以降末日までのようなイメージでいた1人。
ということで、「まつ」と「すえ」は人によって感覚が微妙に異なるため、非常に曖昧。そこで、確かな情報を伝えなければならない新聞やニュースでは、そういった誤解を与える曖昧な表現を避けるため、なるべく週末、年末という言葉は使わないで曜日や正確な日付を用い、「月」の場合のみ、最終日である末日を表す場合は「まつ」読みをし、月の終わりのほうの数日間という幅のある場合は「すえ」読みとなるそうです。
「月」の場合も「週」と「年」同様、曖昧なのだから、使用を避けて正確な日付を使えばいいのに……。正確な情報を伝えなければならない報道には、このような微妙な制約もあるんだなと実感した出来事でした。
でも、このことって、「記者ハンドブック」に載っていないんですよね。「ことばのハンドブック」も買わなきゃダメかな?

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