検事の死命/柚月裕子 宝島社文庫

検事の死命/柚月裕子 宝島社文庫


検事の死命/柚月裕子
2014/10/18初版、宝島社文庫(2013/9単行本に加筆修正)

郵便物紛失事件の謎に迫る佐方が、手紙に託された老夫婦の心を救う「心を掬う」。獄死した佐方父の謎の核心が明かされる、感涙必死の帰郷小説「業をおろす」。大物国会議員、地検トップまで敵に回して検事の矜持を貫く「死命を賭ける」。検察側と弁護側双方の、絶対に負けられない裁判の火蓋が切られる「死命を決する」。全4話を収録した、佐方貞人シリーズ最新刊。圧巻の人間ドラマが、胸を打つ!」。

自分が駒澤大学の法学部法律学科出身だからということもあるが、検事、弁護士作品には特に惹かれてしまう(^^;。法廷でのやり取りなどを見たり読んだりするだけで楽しめる。で、この作品はどうかというと、はっきり言って面白かった。犯罪を通してあらわになる容疑者、警察、検察といった人間模様など、とにかく読み応えがあった。というわけで、これの前作(?)にあたる「検事の本懐」を購入してしまった(笑)。

検察官キソガワ

気になったのは、2000年前半に講談社の「モーニング」で連載されていた、鈴木あつむ原作の漫画「検察官キソガワ」にそっくりだということ。ストーリーの柱となる各事件はもちろん違うが、主人公の佐方貞人検事が「検察官キソガワ」の主人公・木曽川情検事と性格、行動が瓜二つ。最後は検察庁に嫌気がさして検事を辞め、弁護士、いわゆる「ヤメ検弁護士」の道へ進む。これって偶然なのだろうか?

ところで読了後に気付いたのだが、作者の柚月裕子さんは第7回「このミステリーがすごい!」大賞で大賞を受賞して、2009年に「臨床真理」でデビューした方。なんと、「臨床真理」の作者だったのか!? 過去に読んだんだけど、着眼点以外、あまり作品に良い印象がなく……。とても同じ作者とは思えないほど、ものすごく成長しています。

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