雛の鮨 料理人季蔵捕物控/和田はつ子 ハルキ文庫
雛の鮨 料理人季蔵捕物控/和田はつ子
2007/6/18初版、ハルキ文庫
「日本橋にある料理屋「塩梅屋」の使用人・季蔵が、手に持つ刀を包丁に替えてから五年が過ぎた。料理人としての腕も上がってきたそんなある日、主人の長次郎が大川端に浮かんだ。奉行所は自殺ですまそうとするが、それに納得しない季蔵と長次郎の娘・おき玖は、下手人を上げる決意をするが……。(「雛の鮨」)。主人の秘密が明らかにされる表題作他、江戸の四季を舞台に季蔵がさまざまな事件に立ち向かう全四篇。粋でいなせな捕物帖シリーズ、遂に登場!」。
澪つくし料理帖がきっかけ
高田郁さんの時代小説「澪つくし料理帖」シリーズが好きで、そのすぐ近くにあるために、もう何年も気になっていた小説。それが、和田はつ子さんの「料理人季蔵捕物控」シリーズ。2015年11月26日現在の最新作は、シリーズ第29弾という「えんがわ尽くし」。8年半で29冊。ほかにも上梓しているし、かなりの速筆家のようだ。
さて、この「料理人季蔵捕物控」シリーズ、料理人の季蔵が主人公の捕物帳であるため、おいしそうな料理が数々登場する推理小説かと思いきや、料理の描写が詳細に語られていない。どんな食べ物か味が想像できるくらいの描写は最低でも欲しいのだが……。というわけで、日本酒に梅干を入れて煮つめた室町時代から伝わる醤油の一種であるという「煎り酒」というのが非常に気になりネットで調べてしまった(^^;。文章で、どんな味や匂いなのか説明してほしかった。
ストーリーとしては可も無く不可も無くといったところでしょうか。「おぉ!」と思わせるところも無く、あっという間に読み終わってしまった。時代小説という雰囲気としては良いのだけれど、奥行き感があまり無い。キャラクター作りも浅いし。ご都合主義と言ってしまえばそれまでですが……。でも、現時点で29巻も出版されているということは、かなりの人気シリーズ。このあと、じわじわと面白くなっていくのだろうか? 2巻に手を出すかどうか、ちょっと悩みます(^^;。

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