神様がくれた指/佐藤多佳子 新潮文庫
神様がくれた指/佐藤多佳子
2004/9/1初版、新潮文庫
「出所したその日に、利き腕に怪我を負ったスリ。ギャンブルに負けて、オケラになったタロット占い師。思いっ切りツイてない二人が都会の片隅でめぐりあった時、運命の歯車がゆっくり回り始めたことを、当人たちはまだ知らない。やがて登場するもう一人がすべてを変えてしまうことも。「偶然」という魔法の鎖で結ばれた若者たち。能天気にしてシリアスな、アドベンチャーゲームの行方は」。
スリと占い師
ラジオドラマに漫画、映画化もされた「しゃべれどもしゃべれども」、漫画、ラジオドラマ、そしてテレビドラマ化もされた「一瞬の風になれ」で有名な佐藤多佳子さんの作品「神様がくれた指」。
スリと占い師の一風変わった友情&成長物語なのですが、スリのことも占い師のことも分からない僕には、「スリの技術って、こんなにすごいの?」など、とっても驚きで新鮮な内容でした(^^)。佐藤多佳子さんの空想の産物なのか、プロのスリに取材をして得た知識を駆使した作品なのか、実に気になります!
最初のほうは、なかなか話が展開しないのに、やたら文字数が多くて退屈でしたが、じょじょに引き込まれていき、クライマックスはハラハラドキドキ! 犯罪者が出てこない「しゃべれどもしゃべれども」「一瞬の風になれ」しか佐藤多佳子さんの作品を知らなかったので、こういう作品も書くんだと、ちょっと驚きました。
しゃべれどもしゃべれども
さて、僕と佐藤多佳子作品との出会いは、「しゃべれどもしゃべれども」。
それは、かつて僕が所属していた事務所がジャニーズ事務所のTOKIO・国分太一さん主演の映画「しゃべれどもしゃべれども」をプロデュースしたことにより、プロ野球の実況アナウンサー役で出演したため。映画の台本以外にも情報を得ようと原作を読んだのがきっかけでした。僕のシーンの共演は松重豊さんで、ほかにも僕は寄席のシーンでエキストラとしても参加しています(笑)。そしてなんと、映画の打ち上げでは佐藤多佳子先生と同じテーブルでした。
でも、「しゃべれどもしゃべれども」という作品の存在は、1999年にNHK-FM「青春アドベンチャー」でラジオドラマ化された際に存じ上げておりました。僕がラジオドラマが大好き! ということもありますが、「青春アドベンチャー」には一時期、結構お世話になっていたもので(^^;。まさか数年後、その作品の劇場作品に俳優として出演するとは夢にも思っていませんでしたけれど。
ちなみに、僕の佐藤多佳子作品一押しは、陸上競技に青春をかけた「一瞬の風になれ」。手に汗握り、全3巻を一気に読んだ記憶があります。中学生、高校生、特に陸上部の人には、ぜひとも読んでほしい作品です(^^)v。

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