共犯マジック/北森鴻 徳間文庫
共犯マジック/北森鴻
2004/10/15初版、徳間文庫(2001/7、単行本)
「人の不幸のみを予言する謎の占い書《フォーチュンブック》。偶然入手した七人の男女は、運命の黒い糸に絡めとられたかのように、それぞれの犯罪に手を染める。錯綜する物語は、やがて驚愕の最終話へ。連作ミステリーの到達点を示す傑作長篇」。
連作短編
とある理由で北森鴻作品の「メイン・ディッシュ」「花の下にて春死なむ」「桜宵」「蛍坂」「香菜里屋を知っていますか」を読み直したことで、再び北森作品に触れようと思い読了。いや~、この「共犯マジック」の連作短編7話はすごい!
帝銀事件に三億円事件、それにグリコ・森永事件と、歴史的な大事件が絡む壮大なストーリー。なるほど、そうまとめたか! と、作者の構成力にうならされましたが、やはり扱った事件が大き過ぎるのと、時間的経緯が約20年という長きに渡るため、今一つ不完全燃焼感がぬぐえません。もっと紙数を尽くしたならば、また違った感想になったはずです。また、登場人物の多過ぎ感も否めない。「まさか、あの時の人物が!?」と、ページを行ったり戻ったり。複雑すぎて、あまり集中して入り込めなかったなあ。
それでも、この筋立ては「すごい!!」のひと言です。北森作品は、まだ5つしか読んでいないけれど、この連作の緻密さ、そして複雑さは、ほかの作者の作品と比較しても最高レベルです。

コメント
遅ればせながら読みました!
はじめはさらっと流し読みしてましたが、最後にはページを行ったり来たり・・・でも面白かったです。うまいこと皆つながっていて、ミステリー作家ってほんとすごい(*0*)
いい本をご紹介いただき感謝☆です。
気に入っていただけたようで何よりです(^^)。それにしても、本当に残念です。若くしてお亡くなりになって……。