半落ち/横山秀夫 講談社文庫

半落ち/横山秀夫 講談社文庫


半落ち/横山秀夫
2005/9/15初版、講談社文庫(2002/9単行本)

「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの二日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは―。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作」。

2003年、第128回直木三十五賞の最終選考まで残ったが、「作者の誤認」と評されて直木賞落選となった作品。ちなみに、この回の直木賞は「該当作品なし」。選考委員から「致命的な欠点が存在」すると指摘されたことに端を発し様々な議論が起きたことをニュースなどで知っていたが、それから12年余り経った今頃になって予備知識なしで読了。

何が致命的な欠点なのか? いくつか「?」となったところはあったけれど、特段、気にならなかった。致命的と言うからには、設定なんだろうけど……。

それにしても、残り20ページ弱になっても結論まで至らず。「どうやって終わるんだろう? 本当に納得のいく形で結末を迎えるのか? 20ページも無いぞ」と不安になりながら読み進めていくと、あっさりと終わってしまった。「え、これで終わり!?」と、正直、拍子抜けしてしまうほど……。

警察、検察、新聞社と、それぞれに属する者たちの思惑が絡み合い衝突しながら進むストーリー展開にうならされ、面白くもありラストは涙まで流したが、腑に落ちる終わりではなかった。その部分の紙数が、もう少しあったら。確かに話の構成としては、きちんと解決はされている。だけど、あまりにもいきなりな展開で、しかもあっという間なので、なんか最終回手前で打ち切りになったような……、ページ数の都合で無理やり終わりになったような……、そんな印象がぬぐえない。とにかく、一読者としては不完全燃焼。

ちなみに、この「半落ち」、「週刊文春ミステリーベスト10」で1位、「このミステリーがすごい!」で1位を獲得しているが、ミステリーなのだろうか? 確かに読み始めはミステリーだったけれど、早い段階でミステリーというより、人間ドラマに焦点を当てた警察小説というふうに僕の中ではなってしまった。

さて、読み終わったことだし、これから「致命的な欠点」がなんであるか検索しようっと(^^;。

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