一番好きなキャラクター
「メールには基本的に返信しません」とホームページに書いてあるのですが、たまにメールが届きます。
「「直筆のお手紙が一番うれしい」と知り何度かお手紙を書いたのですが、私は字が汚いため恥ずかしくて出せず、机の引き出しに入れたまま。なので、メールでごめんなさい」
このような方が何人かおられます。僕は、僕のために時間とお金をかけて封筒や便せんを選び、一所懸命書いて切手を貼って出してくれたのが、とてもうれしく心苦しくもあるのであって、字のうまい下手なんか全く気にしないのですが……。
そのような方々から、「一番好きなキャラクターはなんですか?」という質問が重複したので、ここで返事を書かせていただきます(^^)/。
はっきり言って一番好きなキャラクターというのはいません。今まで僕が演じたキャラクターは、どれもかけがいのないものであって優劣が付けられません。
「優等生的な建て前の答え」とお叱りを受けるかもしれませんが、これが真実です。おそらく、ほかの役者さんもそうではないでしょうか?
人の記憶力というものは面白い
「じゃあ、「ワンピース」で顔も出なくて声だけ、しかも数人一緒にあっという間にやられる声だけのキャラクターもそうなんですか?」
と、意地の悪い返しをされると答えに詰まるのですが……(^^;。
正直に白状すると、自分が演じたことさえ忘れている、というか覚えていないキャラクターがいることは確かです。でも、なんだかんだ結構覚えていて、そのシーンを見ると、
「あのとき、こんなことを思いながら演じたな」
「隣に○○さんが座っていて、こんな話をしたな」
とか思い出したりします。人の記憶力というものは本当に面白いものです。
というわけで、一番好きなキャラクターはいません。どいつもこいつも最終的に僕が声を吹き込んだ、かけがえのない奴らなんです!!
だがしかし! 思い入れのある作品というものは、やはりあります。
アニメデビュー作、そして初主演作
メインである上田守のほかに同僚サラリーマンなど、いろいろな役を演じたアニメデビュー作「クッキングパパ」。やっぱり、なんといってもデビュー作は思い入れが違います。あまりにも下手くそで、「もう仕事辞める!」と、オンエアを見て泣いた記憶が甦ります(笑)。
また、初めてキャラクターソングを歌わせてもらった作品も。「電脳戦機バーチャロン」というドラマCDだったのですが、音響監督の三間雅文さんがラストテストで「訛ってみようか?」と言ったことで初めて訛ることになった、メインの1人なのにきちんとした名前がない、敵B。ちなみに上司であり先輩の敵Aは、三木眞一郎さんでした。
デビュー作同様に思い入れが強いのが、初めて主役を演じた「HAUNTEDじゃんくしょん」。北城遥都という役を演じたのですが、この作品では、今や国民的女優になった仲間由紀恵ちゃんや、子役から活躍している同い年の俳優・古本新之輔くんと共演。驚いたことに、原作者の夢来鳥ねむちゃんが幼稚園の同級生だと放送終了数年後に発覚!? 収録中に分かっていたら、違う宣伝展開があったのではないかと、ちょっと悔やまれます。
大好きなラジオドラマ
「HAUNTEDじゃんくしょん」と同じ年には、小さいころから大好きで僕の芸能界デビューでもあるラジオドラマで主役も! それが、NHK-FMの「青春アドベンチャー『完璧な涙』」。「敵は海賊」「戦闘妖精・雪風」の神林長平さん原作で、宥現(ひろみ)という感情の無い主人公の、少年から青年までを演じました。井上真樹夫さんに天野由梨さん、郷里大輔さんに富沢美智恵さん、小林清さんに納谷悟朗さんと、共演者が超豪華でした。
ほかにも、「声優の仕事はフェードアウトしようかな?」と思っていたときに、アテレコの面白さを教えてくれた喜国雅彦さん原作の短編アニメ「日本一の男の魂」。パート2も作られるほど人気も上々。そうそう、「日本一チン○のキレイな男」江口淳を演じたのは僕です!
「スーパーロボット大戦」のオリジナルロボットということで前評判が高かったものの、設定が大幅に変わり絵も出来が悪いということで、ファンにメチャクチャ叩かれまくった「魔装機神サイバスター」。安藤ケンという主役を演じたのですが、子どものころから大好きだったロボット物の主役ということで、思い入れが強いです。
ポリスウィン、ライトニングバスターセブンという、自分の演じたキャラクターが初めてグッズになった「電光超特急ヒカリアン」。自分の演じたキャラクターがグッズとして存在するって、本当にうれしい(^^)。しゃべったら、もっと良かったんだけど、それは贅沢というもの。
BL作品にテニスの王子様、ワンピース
また、初めて悪役を演じた作品にも思い入れが。ギルディアスという悪徳警官役で、その上、BLデビュー作でもある「冤罪」。ゲームからドラマCD、そしてアニメにもなりました。
そして、連載終了直後だったため、見開き3枚の資料と台本だけで役作りをした「テニスの王子様」。普段は原作をはじめ、いろいろなものに目を通して役作りをするのですが、無いからには仕方がない。というわけで、六角中・佐伯虎次郎は、ほぼ僕の想像のみで構築したキャラクターです。イベントでは日本武道館の舞台に立つことができ、違う意味でも感動を味わいました。
シリーズものも、付き合いが長いので思い入れが。田村ゆかりさんとの共演で剣崎薔薇之介を演じた、ラジオドラマは青春アドベンチャーの「タイムスリップシリーズ」。また、オファーがないので、これが最初で最後のBLの主役でしょう。キア・ウェルベーナという役を演じた「絶対服従命令」。ゲームタイトルなんですが、ドラマCDが多数作られました。そして、二階堂衝を演じた、ゲームタイトルの「VitaminX」。ゲームも続編が作られ、イベントもドラマCDも多数制作。イベントではカラオケではなく、初めて生バンド演奏で唄いました。
さらに、アニメに出演するたびに「どうせ雑魚キャラでしょ」と言っていたのに、「雑魚キャラでも出られるなんてすごいよ!」と、子どもに尊敬されるようになった「ワンピース」。ギャロという出目金の魚人という不細工で頭の悪い役で、僕自身こういったキャラクターは初めて。出番は少ないのですが、こいつの役作りには、いろいろと苦労が。「ワンピース」はここ2年ほど、番組レギュラーのような形で4回に3回は出せてもらっているので、思い入れもひとしおです!
ほかにも、「ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU」「モンチッチ」「ゲゲゲの鬼太郎」「ドラゴンボール改」「聖闘士星矢」「リングにかけろ」など、自分が小さいころに見たり読んだりしていたものの続編、リメイク、映像化作品も、思い入れがありますね。
なんか、みんな思い入ればっかりで切りがないので、この辺で終わりにしますが、こういった回答で、いかがでしょうか?
え、ダメ?(笑)。

コメント
もう…優成さんは優しいんだから…(*^_^*)
と、まず思いました。なんだか嬉しいなぁ。
夜遅くに失礼します!
ご自身で出演された作品について、こうして詳しく話されているのはとても貴重だなーと有り難く読ませていただきました。
私が印象に残っている作品はアニメ版のLittle Busters!です!後半に進むにつれ、織田さんの演技に、胸を熱くさせられ たのを覚えています。
テニスの王子様から織田さんのファンをさせていただいてますが、ここに上がってる、見たことのない作品もぜひ見たいと思いました!
さきさんへ>
僕、やさしいですか???
まきさんへ>
「リトルバスターズ!」の宮沢謙吾も思い入れありますね~。ゲームは訳が分からないで演じていて、それから数年後にアニメ化されて、やっと理解したという(^^;。ぜひぜひ、僕が出ている昔の作品も見てください!
織田さん、こんにちは
演じたキャラクターどれも思い入れがあるという気持ち、わかる気がします!
私が初めて織田さんと出会った作品ってなんだろう?と思い返してみました。「からくり草子あやつり左近」のCDカセットブックでした!!織田さんは当時有馬さんというお名前でした。女たらしな劇団員の役でした!色々な女の子に目が移ろってしまう若者で、悪いと思ってない感じがとても良かったです(笑) ちなみに当時私は中学生でした!
おぉ、懐かしい! カセット文庫(笑)。嫌な奴でしたよね~、星誠一。ああいう性格の悪い役、来ないかな。