台風一過の公演2日目は、Bキャスト初演&日替わりゲスト”かわのをとや”さんによる舞台。ハプニングではないが、前日に小屋へ泊まった1人、主役・ツトム役の蒲田雅之さんの声がイマイチだったらしい。
そして迎えた僕の出番初日となる公演3日目、9/23(金)。一夜明け、声の調子が今一つだった蒲田さんの声が出ない!! この状態でツトムを演じるには、お客様に対して失礼。それよりなにより、ここで無理をすれば、今後の蒲田さんの声に障害が残るかもしれない……。演出である”ぐろさん”が苦渋の決断をし、蒲田さんは降板。急遽、日替わりゲストでもあるぐろさんがツトムを演じることに!
それが決まったのは、マチネ(昼公演)上演1時間前の13時。ぐろさん本来の役・ゴロウはどうする? ソワレ(夜公演)のゴロウである僕の入りは17時。今から呼べば、ギリギリ登場シーンに間に合うかも!?
そのとき僕に来たメールが、「主役喉潰れ 私がつとむ 早く入れませんか? 大黒和広」。このとき僕は、小屋まであと1分というところに居た(笑)。ぐろさん演じるゴロウを観たくて早めに来たのだ。「もうすぐ着くよ」と伝えるべく電話をするも、小屋は地下にあり圏外で通じない。「神だ!」「奇跡だ!!」「信じられない」という嬌声が、小屋に入った僕を迎えてくれた(*^^*)。
かくして3公演のはずが、Wキャスト並の4公演の出演になり、期せずして、この23日に観劇したお客さんは決して共演するはずの無かった織田優成と大黒和広の共演を幸運にも見ることができたのであった!!
公演当日にキャスト変更ということは、まぁ無いことも無い。だが、それを実際に経験するとなると、まず無いだろう。さらに、いくら演出家として全体を通して芝居を理解しているとはいえ、ぐろさんにツトムの台詞が全て入っているはずも無い。しかもこの芝居、ツトムはやけに長台詞が多いのだ。しかしそれを、スタッフ、そしてキャストの支え、よなにり、ぐろさんの頑張りでもって、なんとか昼夜の2公演を終えた。
観客に分からないところにカンペを貼ったり、小道具にカンペを隠したり、台詞が飛んだり、創作したりしたぐろさんを、みんなが必死にカバー。喜怒哀楽が入り混じった芝居のはずなのに、”熱演”の2文字が似合う舞台になっていた。ちなみにせっかく用意したカンペだが、照明が反射して使い物にならなかったらしい(;_;)。
ところで、この阿佐ヶ谷アルシェなる小屋は、上手下手に出ハケ(役者の舞台への出入り口)が無い。出ハケは観客席に向かって左後ろにあるのみ! つまり、上下(かみしも)から出てくる&ハケる(去る)役者は、実際は舞台上の書き割り(セット)の裏に隠れていたんです(^^;。
開演30分前に「これより開場しますので、よろしくお願いしま~す!」との舞監(ぶかん・舞台監督)の声で、十五(じゅうご)役の三宅貴洋さん、白百(はくびゃく)役の横尾博之さんは書き割りの裏にスタンバイ。お客さんの開場から芝居が開演し自分の出番があるまで、横尾さんは40分、三宅さんは50分近く、じっと書き割りの後ろで待っていたのだ(笑)。
最後のカーテンコールでツトム、玉野尾、ゴロウ以外の8人が上手下手両方から出て来ましたが、それもあの狭い書き割りの後ろに、4人ずつ隠れていたんです(^^;。
さて、そんな舞台終演後は、後片付けをして飲みへ(^^)。すると、そこでうれしい再会が。アイムエンタープライズ所属の間島淳司さんがBキャストのサヨ役・日野まりさんと知り合いらしく観劇に。偶然にも同じお店で飲んでいたため挨拶に来てくれ、「織田さんがこんな役をやるなんて、新鮮で面白かったです」と、お褒めの言葉をいただいたのだ。間島さんとはアニメ「しゅごキャラ!」以来、1年以上ぶりの再会。「しゅごキャラ!」出演陣の有志で行ったBBQはいい思い出だ(^^)v。
さて、僕の出番最終日となるはずの4日目、小屋には本来の主役であるツトム役の蒲田さんがいた。前日、休日診療で診てもらったほかに針治療にも行き、そこで喉にものすごく太い針を2本刺してもらい、1日の休養でなんとか声が復活! これで、僕の出演が8公演中6公演になることは回避された(笑)。
本来の配役で4日目、そして5日目となる千秋楽を終え、無事、亜路企画第2回公演「夜曲(ノクターン)~放火魔ツトムの優しい夜~」は幕を閉じたのであった……。
本公演に足をお運びくださった観客のみなさま、本当にありがとうございましたm(__)m。
おわり

コメント
こんにちは。
24日の昼に舞台を拝見させて頂いた者です。
なるほど、舞台裏ではそのようなことが
起こっていたのですね…。
皆さんがんばったのですね。
主役の声が出ない…
そんなこと滅多にないですよね。
おまけに初日はすごい台風でしたし。
波乱万丈だったのですね。
蒲田さんには大変申し訳ないですが、
織田さんと大黒さんの共演、
少し見てみたかったです。
蒲田さんのお声は完治されたのでしょうか?
そんなハプニングがあったとは思えない
声の通りと演技力でしたね。
また織田さんが出演される舞台を観たいです。
本当にお疲れさまでした!
あの舞台の裏には様々な出来事が隠されていたんですね!
23日の昼公演の神になった織田さん(笑)はじめ舞台拝見したかったです。
それにしても会場から出番までずっと書き割りの裏で待機とは…お芝居含めお疲れさまでしたという気分ですね^ ^
裏話ありがとうございました(^ω^)
伊勢さんへ>
はい、そうなんですよ。これをコメディタッチの映画にしたら、さぞや面白いだろうなぁと考えています(^^;。
あかねさんへ>
もうホント、観ていただきたかったです。あれを観た約100人強は、運が良かったのか悪かったのか……。
レスありがとうございます。
そうですね…
確かにコメディにしたら
面白そうですね。
記事のほうにも書かれていらっしゃいましたが、
玉野尾が男性で
ドスドス歩いていたりしたら
たぶん爆笑してしまいます。(笑)
良い舞台ありがとうございました!
無事に終わったからこそ、コメディで映画化! なんてことが言えるんですけどね。実際はホント、みんな必死でした。僕もかなり集中しましたし(^^;。
Wキャストだったので、配役を組み替えたバージョンも観てみたかったものです。
遅ればせながら、舞台お疲れ様でした。
色々なハプニングがあったのですね。
それらを乗り気って成功させた舞台は良い思い出になりそうですね(^w^)
大黒さんとの共演……観たかったです。
またの機会があれば次こそはお芝居を観に行きたいなと思います!
なかなかパソコンを開けなかったのですが、やっと戻って来られました!
舞台、お疲れ様でした。
演じられている方々は大変な思いもあったでしょうけど、やっぱりファンとしては織田さんと大黒さんの共演、見てみたかったです!
そんな貴重な場面に立ち会った方々が、うらやましいっ(*^_^*)
ゆぴさんへ>
普通は経験できない貴重な体験をしました(笑)。次なる時は、ぜひ!
弥生さんへ>
ホント、偶然観劇した100人強の人たちはラッキーだったと思いますよ(^^)v。