20年ぶりの舞台、その裏話4

そんなわけで暫しの休憩の後、受付や観客席を作ったりと少しだけ仕込みの手伝いをして、19時のナレーション収録、BS日テレで毎週月曜23:30からオンエアの「登る女」、渋谷は円山町の「千代田ビデオ 3one」スタジオへ!

ところが、台風15号が関東に上陸し、一部の地下鉄を除いて全ての電車がストップ!! 仕事が早く終われば15時には入ると言っていたぐろさんが、17時を過ぎたのに、どうりでいないわけだ……。暴風雨の中、目の前のJR阿佐ヶ谷駅ではなく、15分ほど離れた東京メトロ・南阿佐ヶ谷駅へ向かう自分がいた。

あまりの暴風雨に歩みは遅く、傘も役に立たない。アーケードを出た瞬間、シャワーを浴びたかのような全身ずぶ濡れ状態(;_;)。コンビニでレインコートを買うも、あまりの風の強さにフードが飛ばされ、全く意味をなさない。42年生きてきて、これほどの暴風雨は初めての経験だ。パンツまでびしょ濡れになりながら、「危険だけれど滅多に無い、いい経験だなぁ~。気持ちいい~」などと少し喜ぶバカがいた(*^^*)。

さて、普段の倍ほどの時間をかけて南阿佐ヶ谷駅にたどり着くと、丸の内線は徐行運転ながらも、かろうじて動いていた。本来なら新宿三丁目で副都心線に乗り換えるのだが、止まっているため赤坂見附まで行き、半蔵門線も止まっていたため銀座線に乗り換えて渋谷へ。

雨は降っていなかったが風が強く、なぜかスタジオ方面の道玄坂がすごい人だかり。その人混みをかき分けて進むと、警察の黄色いテープが張られ通行禁止!? 見ると、木が倒れてタクシーのトランク部分をつぶし、道路を寸断していた。テレビのニュースで見たかと思いますが、道玄坂の街路樹が強風で倒れたという、あれです。

そんなこんなで10分前にスタジオへ到着し無事に仕事を終えるも、電車は依然、止まったまま。スタジオのご好意により、電車が動くまで残らせていただくことになったが、そのときテレビのテロップに「銀座線は一部を除き運行再開」という文字を発見!? 僕が渋谷に着いたあとに、銀座線も全線止まったようだ。あと少し遅れていたらと思うと……。

そんな僕の頭に浮かぶのは、今日の芝居はどうなったんだろう? そして、ぐろさんは?

後日、聞いた話によると、多くの方が別の日に変更の連絡をくれた中、12人のお客様が、わざわざ小屋に来てくださった。スタッフとキャストは12人の観客を前に、精一杯のおもてなしと持てるだけの力を出し切ったことだろう。ちなみに演出兼日替わりゲストのぐろさんは、小屋にたどり着けなかったそうだ(;_;)。

その日、復旧が深夜近くになった路線もあり、帰れないキャスト&スタッフは、阿佐ヶ谷アルシェ大家さんの好意により小屋に泊まったが、これがのちのハプニングに繋がるとは、このときは、まだ誰も知らなかった……。

つづく

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