ソロモンの偽証 第Ⅲ部 法廷(上)/宮部みゆき 新潮文庫

ソロモンの偽証 第Ⅲ部 法廷(上)/宮部みゆき 新潮文庫


ソロモンの偽証 第Ⅲ部 法廷(上)/宮部みゆき
2014/11/1初版、新潮文庫

空想です―。弁護人・神原和彦は高らかに宣言する。大出俊次が柏木卓也を殺害した根拠は何もない、と。城東第三中学校は“問題児”というレッテルから空想を作り出し、彼をスケープゴートにしたのだ、と。対する検事・藤野涼子は事件の目撃者にして告発状の差出人、三宅樹理を証人出廷させる。あの日、クリスマスイヴの夜、屋上で何があったのか。白熱の裁判は、事件の核心に触れる」。

やっと、3部作全6冊の最後の3部の前半、5冊目を読了! 僕が法律好きで、大学は駒澤大学の法学部法律学科を卒業したからかもしれないが、法廷ものは基本的に好きだ(*^^*)。で、5冊目を読み終えた感想は、良かった!! イライラを我慢してしながらも、4冊目まで頑張って読んだ自分を褒めたい。

教育関係者、学生に読んでほしい

中学生が自分たちだけで学校内裁判という、裁判の真似事をすることはできると思うけれども、法律の専門家、しかも、かなり優秀な法律のプロの物言いをするのには大きな違和感を覚える。このことにこだわり、「現実にはありえねえ」と思う人は楽しく読めないだろう。しかし、そんなこだわりを捨てて読めば、これは実に面白い。この5冊目なんか、「法廷もの」として、かなりドキドキワクワクした。

映画化になったのだから多くの人の支持を得ていることと思うけれども、この「ソロモンの偽証」は、特に教育関係者、そして学生に、ぜひ読んでほしい。僕も小学生の頃から「学校」というものに対して不信感を持っていた1人だから、「ソロモンの偽証」で宮部みゆきさんが提示している学校教育の問題点や矛盾というものに共感が持てる。恐らく、現役の中学生、高校生にも、痛いほど理解できるのではないだろうか?

でも、若者の活字離れが叫ばれて久しい現在、「ソロモンの偽証」の原作本を読んでもらうのは難しいかもしれない。映画を観ていないので原作と遜色が無いのかは分からないが、監督が成島出さんなので、大丈夫ではないだろうか? なので、ぜひ劇場に足を運んでいただきたい。

さて、いよいよ次の6冊目でラストだ。終わり良ければ全て良し! となるだろうか? はっきり言って、どういう結末を迎えるか、すでに2冊目の段階で予想が出来ているのだが……。

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