日本大転換 あなたから変わるこれからの10年/出井伸之 幻冬舎新書
日本大転換 あなたから変わるこれからの10年/出井伸之
2009/9/20初版、幻冬舎新書
「世界から「必要とされない国」にならないよう、日本が二一世紀に力を発揮すべき分野が、都市のインフラづくりである。経済成長に伴う大気汚染など喫緊の環境問題に直面するアジアに向けて、世界トップレベルの日本の省力化技術を新たな輸出産業として育てるべきではないか。政官民学が一体となって地方も巻き込みながら取り組めば、その一大プロジェクトは内需・外需刺激と地方活性化を促す、日本復活の鍵となるだろう」。
平(ヒラ)取締役からソニーの社長に抜擢され、その後、会長兼CEO、そして最高顧問を務めた出井伸之(いでい・のぶゆき)氏の著。ソニー信者ではないものの多くのソニー製品を購入した自分だけに、かなり前から気にはなっていた人物の1人だ。
出井伸之氏といえば、「ソニーを駄目にした男」というふうに言われているけれど、たった1人の人間で駄目になる大企業というものが存在するだろうか? 社長就任後に華々しい活躍をしていたのは周知の事実だし、ソニーの凋落は日本の衰退同様、避けられない運命だったとしか思えない。それを出井氏1人のせいにするのはいかがなものか。会社が大きくなればなるほど、1人の人間に決定権なんて無いも同然のはず。
日本が生き残るためのヒント
6年前の2009年に出版された本ながら、自然エネルギーの利用や日本のインフラ整備技術の輸出など、2011年の原発事故以降、声高に叫ばれていることを、このころからすでに提唱していたとは……。さすが、インターネットの可能性にいち早く気付かれた方だ。
新入社員、もしくは中高生をターゲットに書かれたのか、かなり平易な文章と内容のため、日々、ビジネスの現場で戦っている人には物足りない内容と思われる。しかし、これからの日本が生き残るためのヒントというか、日本が取るべき理想的な事柄が書かれている。
すごく読みやすい文章で、これを本当に出井さんが書いているのであれば、なかなかの文章力と思われます。

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