奇談蒐集家/太田忠司 創元推理文庫
奇談蒐集家/太田忠司
2011/11/25初版、創元推理文庫
(2008、単行本)
「自ら体験した不可思議な話、求む。高額報酬進呈。ただし審査あり。――新聞の募集広告を目にして酒場を訪れた客は、奇談蒐集家を名乗る男と美貌の助手に、怪奇と謎に満ちた体験談を披露する。鏡に宿る美しい姫君との恋、運命を予見できる魔術師との出会い……。しかし、不可思議な謎は、助手によって見事なまでに解き明かされてしまう。安楽椅子探偵の推理が冴える、連作短編集」。
連作短編
90冊以上も上梓されているのに失礼ながら1作品も読んだことがなく、お名前も存じ上げていなかった太田忠司さん。Wikiによると、1998年にジャニーズの嵐のメンバー、相葉雅紀さんと松本潤さん。関ジャニ∞の横山裕さん。さらに、女優の深田恭子さん、加藤あいさんらの出演で、全9冊からなるシリーズものの「新宿少年探偵団」が映画化されていた。この映画の存在も僕は知らなかった。
というわけで、太田忠司氏の作品で初めて読んだのが、この「奇談蒐集家」。全7編からなる短編集で、「どこが連作短編なんだよ?」と読み進めていたら、最後の7話目でほかの6編とのつながりが判明した。6話までの短編は、そんなに興味を引くほどのものではなく、悪く言えば、よくあるストーリー。しかし、最後の7話目を読むことで、この作品の世界観が分かり、なるほどと感心してしまった。読んでいて時間軸のおかしなものがあり「?」と思っていたのだが、最後の最後で納得できた(^^)。
欲を言えば、1話1話それぞれに、スパイスと言うか、もっとひねりが効いていれば良かったのだが……。

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