桜宵/北森鴻 講談社文庫

桜宵/北森鴻 講談社文庫

桜宵/北森鴻
2006/4/15初版、講談社文庫(2003/4 単行本)

一度たずねてみてください。わたしがあなたに贈る最後のプレゼントを用意しておきました――。そう綴られた亡き妻の手紙だけを頼りに、ビアバー≪香菜里屋≫にやってきた神崎。マスター・工藤が語った、妻がプレゼントに込めた意味とは……。客から持ちかけられた謎の数々を解き明かす連作短編集の第2弾」。

三軒茶屋、池尻大橋

三軒茶屋にある素敵な料理の数々が登場するビアバー「香菜里屋」を舞台に、マスターが客の話だけから推理する安楽椅子探偵ものの短編ミステリ「香菜里屋」シリーズの第2作。1作目は6篇だったが今作は5篇から成る構成。第1作「花の下にて春死なむ」同様、ある理由で久しぶりの再読。

今作の4篇目「旅人の真実」から、店主・工藤の兄弟子にあたる池尻大橋の「バー・香月」の香月圭吾が登場。つかみどころのない工藤のキャラクターが、香月の登場により垣間見えるようになった。このことで作品に深みが出てきて、より作品に引き込まれてしまった。この香月を主人公にした作品も読んでみたかったなぁ……。

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