解体諸因/西澤保彦 講談社文庫

解体諸因/西澤保彦 講談社文庫

解体諸因西澤保彦
1997/12/15初版、講談社文庫(1995/1、単行本)

六つの箱に分けられた男。七つの首が順繰りにすげ替えられた連続殺人。エレベーターで16秒間に解体されたOL。34個に切り刻まれた主婦。トリックのかぎりを尽くした九つのバラバラ殺人事件にニューヒーロー・匠千暁が挑む傑作短編集。新本格推理に大きな衝撃を与えた西澤ミステリー、待望の文庫化第一弾」。

全てがバラバラ殺人

数多くのシリーズものを手掛けるミステリ作家・西澤保彦氏。僕は俗に言うタックとタカチの「匠千暁シリーズ」しか今のところ読んでいないが、何気なく手に取った1冊が西澤保彦氏のデビュー作「解体諸因」でした。何十冊とある西澤作品の中でデビュー第1作を引き当てるとは!?

さて、このデビュー作「解体諸因」は全9編から成る連作短編ながら、全てがバラバラ殺人を扱っている一種独特な構成。デビュー作で全編バラバラ殺人だけでもすごいのに、それが連作になっているだなんて!?

今まで読んだ数冊の「匠千暁シリーズ」では唸らなかったものの、この「解体諸因」では何編かで唸らされました。「んな、無茶な!?」と思ったものも、もちろんありましたが、「なるほど、そう来るか」とか「強引だけど、ありかな」と関心すること、しかり。8番目の「解体照応」なんか一番長く、しかも小説ではなく戯曲。そう、舞台の台本形式!? 「奇抜な……。何がしたいんだ?」と思ったら、「解体照応」そのものが、ちゃんとした伏線でした。いや~、びっくり!!

それにしても、この第1作から匠千暁と、その仲間たちが出ていたのには驚いた。次は「匠千暁シリーズ」じゃない作品で、“SFミステリ”と呼ばれているものを読んでみようかな。

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