サンブンノイチ/木下半太 角川文庫

サンブンノイチ/木下半太 角川文庫


サンブンノイチ/木下半太
2013/8/25初版、角川文庫(2012/8、単行本)

人生の一発逆転を賭けた銀行強盗に成功、営業前のキャバクラに駆け込む男たちがいた。店長のシュウ、ボーイのコジ、常連の健さん、奪った大金はココで3分の1ずつ分ける……はずだった。突如モメ始めた3人。だが他にもこの金を狙う者がいた。キャバクラのオーナーで悪魔のように凶悪な破魔翔。“川崎の魔女”の異名を持つ裏世界の伝説的金貸し・渋柿多見子―。大金は一体誰の手に!? 予測不能の騙し合いエンタテインメント!」。

裏社会が舞台のバイオレンスものが多く、ノンストップジェットコースターノベルともいうべき作風で書き続けている木下半太さん。冷静に考えるとリアリティは無視だし、ご都合主義で話が進むのだが、とにかく先が読めないストーリ展開に圧倒されまくり。事件に次ぐ事件で一転二転三転とめまぐるしく状況が変わり、その半端ないスピード感により思考能力が全く付いて行けず、息もつけないハラハラドキドキの連続を味わう羽目に。予測不能とは、まさにこの木下半太さんの小説に当てはまる言葉だ。

一昨年、初めて読んだデビュー作「悪夢のエレベーター」以降、木下半太作品は8割方読んでいるけれど、今回もご多聞に漏れず面白かった。ちょっと「???」という部分はあったけれど(笑)。この「サンブンノイチ」、昨春、品川ヒロシさん監督、藤原竜也さん、田中聖さん、ブラックマヨネーズの小杉竜一さん出演で映画化されただけはある。

舞台出身の人らしく、必要最小限の登場人物で紡ぎ出すストーリーは本当に芝居向け。木下半太さんの劇団の芝居、観たかったなあ。気が付いたときには終わっていた……(^^;。劇団「渋谷ニコルソンズ」、チェックし続けなければ!

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