ぶたぶたの食卓/矢崎存美 光文社文庫

ぶたぶたの食卓/矢崎在美 光文社文庫

ぶたぶたの食卓/矢崎存美
2005/7/20初版、光文社文庫(書下ろし)

見た目は愛らしいぬいぐるみだが、中身は心優しき中年男・山崎ぶたぶた。彼が作る料理は、どこか懐かしく切ない思い出の味だ。大好きだった祖母が作ってくれたチャーハン、遠い夏休みの記憶を喚び起こすかき氷……それらが、傷つき疲れた人々の心をときほぐし、新たな一歩を踏み出す勇気を与えてゆく――。
 心の奥をほんのりと温めてくれる、傑作ファンタジー」。

チャーハン

大きさはバレーボールぐらいで、人間の妻も子もいる生きたブタのぬいぐるみ、“山崎ぶたぶた”さんが主人公のファンタジー小説「ぶたぶたシリーズ」。2015年8月現在、最新作は21作を数え、この「ぶたぶたの食卓」は4篇から成る、シリーズ6作目。

とにかく、この作品は心を癒やしてくれる温かいお話が盛りだくさん。心が荒むような作品もいいけれど、そういうのが苦手な人には、とにかくお薦め。3篇目の「ここにいてくれる人」は、うつ病がメインのお話。メンタルクリニックに通っている方は、すんなりと読めるかもしれません。

また、この「ぶたぶたの食卓」では、タイトルの通り、数々の料理が登場。僕が気になって実際に作ってみたのが、1篇目「十三年目の再会」に登場する“信江さんチャーハン”。赤羽の「芙蓉」というお店で同じ味のチャーハンが食べられたそうですが、ご主人がお亡くなりになったため、今は食べられないそうです(;_;)。

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