ソロモンの偽証 第Ⅰ部 事件(上)/宮部みゆき 新潮文庫
ソロモンの偽証 第Ⅰ部 事件(上)/宮部みゆき
2014/9/1初版、新潮文庫
「クリスマス未明、一人の中学生が転落死した。柏木卓也、14歳。彼はなぜ死んだのか。殺人か。自殺か。謎の死への疑念が広がる中、“同級生の犯行”を告発する手紙が関係者に届く。さらに、過剰報道によって学校、保護者の混乱は極まり、犯人捜しが公然と始まった―。一つの死をきっかけに膨れ上がる人々の悪意。それに抗し、死の真相を求める生徒たちを描く、現代ミステリーの最高峰」。
現在、劇場映画が絶賛公開中で、来月には後編となる第二部の上映もされる「ソロモンの偽証」。
宮部みゆきさんの作品では「火車」が大好きで、デビューから5年ぐらい経ってから読み始め、僕の中ではかなりの作品を読んだ作家さんの1人だ。しかし、2000年以降、「R.P.G.」と「ブレイブ・ストーリー」を立て続けに読んだことで宮部作品から離れ……。というわけで、それから数年に1作品の頻度で読むようになってしまった。
またもや肌に合わないかも
数年ぶりに宮部みゆき作品に触れたわけだが、これも僕の肌には合わないような気が(笑)。読んでいて気分が悪くなるほど暗くてイヤな内容のせいもあるのだが、とにかく登場人物に感情移入ができない。出てくるキャラクター出てくるキャラクターが、どれもこれもどうしようもなく性格に難がある人物で、読んでいて気持ちがモヤモヤしてしまう。
特に、メインキャラクターになるのであろうと思われる中学生たち。バブル期の1990年の話なのだが、中学生とは思えないほど大人な中学生が多過ぎる。これが高校生だったら、まだ理解できるのだが、これだけ頭のいい大人びた中学生が、とある中学校の同じ学年に、こんなにも存在するだろうか? あまりにもリアリティーに欠けている感じがして、どうもしっくりと読めない。
また、のちのちの伏線なのか「これは必要なのだろうか?」と首をかしげたくなる描写が多い。全6巻の導入部である1巻なのだから仕方がないのかもしれないが、もたつき感が否めない。残り、あと5巻。小説も売れ映画もヒットしている「ソロモンの偽証」を、はたして僕は面白かったと思えるのだろうか?

コメント