もったいない主義/小山薫堂 幻冬舎新書
もったいない主義 不景気だからアイデアが湧いてくる!/小山薫堂
2009/3/30初版、幻冬舎新書
「少しデザインを変えるだけでグンと便利になる日常品。人を喜ばせるチャンスをみすみす逃しているお金の使い道。次に生かされないまま忘れられていく失敗。世の中の至るところで、引き出されないまま眠っているモノやコトの価値。それらに気づき、「惜しい」「自分だったら」と思うことこそ、アイデアを生む最大の原動力だ―オールラウンドのクリエイターとして活躍する著者が、自らの「もったいないセンサー」を開陳。無尽蔵に広がる発想と創作の秘密を明らかにする」。
テレビ番組「カノッサの屈辱」「料理の鉄人」の構成作家として注目され、ほんの少し前だとアカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画「おくりびと」の脚本家、そして不動の人気を誇る熊本県のゆるキャラ・くまモンの生みの親としても有名な小山薫堂さん。ヒットメーカーとして活躍する氏のアイデア発想法を、小山薫堂さん自らがひも解いたハウツー的な本。
すべてを披露
企画を仕事としている人はもちろん、企画課や開発部といった部署ではないけれどもアイデアを要求される仕事をしている人、広告代理店や放送作家、クリエイティブな仕事に就きたいと目指している人にお薦めの1冊です。それにしても、これほど包み隠さずに自分のアイデア発想法を披露したクリエイターが、かつていたでしょうか? それくらい正直に書かれています。平易で分かりやすい文章なので、読書が苦手という方でも最後まで読めるのではないでしょうか?
この本を読んで分かったことは、数多くのヒットを生み出すヒットメーカーなる人は、やはり凡人とは視点、そして行動が違うということ。実現不可能なアイデアも載っていましたが、例を挙げて説明してくれているので、自分の発想法を磨く重要なヒントになります。
梅あぶら
ところで、タイトルにもなっている「もったいない」は物的な「モノ」についてだけではなく、「企画」「政策」「思想」などといった、あらゆることについての「もったいない」。政府の政策による税金の使い道についての話では、その「もったいない」に特に共感できました。
小山薫堂さんと言えば真っ先に僕の頭に浮かぶのが、桃屋の「辛そうで辛くない少し辛いラー油」、通称「食べるラー油」が流行ったころ、「ニッポンの食べる調味料プロジェクト」なる小山薫堂さんの企画がありまして、そこで生まれた「梅あぶら」という食べる調味料。「料理の鉄人」をはじめ、雑誌「GOETHE(ゲーテ)」や「dancyu(ダンチュウ)」でグルメ関係に詳しい小山薫堂さんが作ったのであれば! と食べてみたのですが、僕の口には合わなかった……。

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