黒い羽/誉田哲也 光文社文庫

黒い羽/誉田哲也 光文社文庫

黒い羽/誉田哲也
2014/8/20初版、光文社文庫

右肩にある瑕に、君島典子は幼い頃から苦しんできた。激しい痒みと痛み。どんな治療もほとんど効果がなかった。病院を転々とした末に辿り着いた遺伝子治療という選択。典子は主治医らとともに、人里離れた山奥にある研究施設へと向かう。ところが、そこには何体もの惨殺死体が転がっていた! ここには凄まじく危険なナニカがいる……。衝撃のサスペンス・ホラー」。

いや~、「ジウ」でハマった僕の大好きな誉田哲也作品なのに全然楽しめない。文庫書下ろしなのに、あまりにも内容が無く、文章の出来もイマイチ。本当に誉田哲也さんが書いたのか? アシスタントの作品じゃないの? と思えるような作品。以前、東野圭吾さんの文庫書下ろし「白銀ジャック」もひどかったけれど、これも負けず劣らずだ。文庫書下ろしってハズレが多いのかな?

などということをここに書いていたら、何げに帯に目が留まった。「幻の初期作品が「いきなり文庫」で登場!!」。

ん? 「幻の初期作品」??? これって、誉田哲也さんの初期作品を「文庫書下ろし」ということで、去年になって出版したっていうこと? あとがきも解説もないし、扉の裏に「この作品は書き下ろしです」とあったから、去年の夏に発売された文庫書下ろし作品だと思い込んでいたのに、これじゃあ詐欺じゃん!

光文社に不信感を抱いてしまった

ということで、調べてみた。

公式ページが無いから正式な執筆時期は不明なものの、やはり初期作品を去年になって文庫化したようだ。この作品を読んだ多くの人が、僕同様、良い評価を下していない。僕としては、作品の低評価プラス、光文社に対して不信感を抱いてしまった。

別にこちらとしては初期作品なら初期作品で構わない。大好きな誉田さんの初期作品なんだから、あとがきとか解説で、いつごろ書かれたものなのか教えてほしかった。それなのに、あとがきは無いわ解説も無いわ、その上、帯にはあたかも最新の書き下ろし作品のように書いてある。誤解させて買わせようだなんて、光文社のそんな魂胆が許せない。僕の頭が悪いせいもあるけれど、こんな紛らわしい書き方をされたら勘違いしちゃうよ。

この販売戦略のせいで誉田哲也さんに対するイメージも悪くなったのではないだろうか? カッパ・ブックスやカッパ・ノベルスで何十年も散々お世話になったけれど、光文社の本を買うのは、もうやめる!!

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