偽善エコロジー/武田邦彦 幻冬舎新書
偽善エコロジー 「環境生活」が地球を破壊する/武田邦彦
2008/5/30初版、幻冬舎新書
「いわゆる「地球に優しい生活」は、じつは消費者にとって無駄でしかない。「レジ袋をやめエコバッグにすると、かえって石油の消費が増える」「冷房を28℃に設定しても温暖化は止められない」「多額の税金と手間をかけて分別したゴミ、そのほとんどが焼却される」「リサイクル料を業者に払った廃家電は、違法に中古で流れている」……かようにエコ生活は、環境を悪化させ、企業を太らせ、国や自治体の利権の温床となっている。「何が本当のエコか」がわかる環境問題の新しい教科書
企業の金儲けと環境省の省益にまみれたエコ事業・商品にだまされるな! 家電リサイクル、エコバッグ、ペットボトル回収……庶民だけがバカをみる
これがエコ生活の現実だ! ●割り箸追放→端材の使い道が消え、森林荒廃●食品トレイのリサイクル→技術的にできず、ほぼ焼却●古紙のリサイクル→漂白や廃液処理で石油を使い、環境悪化●生ゴミを堆肥に→土が有害物だらけに●自動車燃料をバイオエタノールに→作るのに同程度の石油を使う じゃあ、本当のエコとは?」。
日本のリサイクル
「ホンマでっか!?TV」などでおなじみ、中部大学は総合工学研究所の特任教授・武田邦彦氏の著書。
2011年3月11日に起きた東日本大震災による福島原発事故。政府やマスコミが正確な情報を公表しない中、科学者として自身のブログなどで独自の見解を逐一発信したことで話題となり、そのときに僕も武田邦彦さんを知りました。子を持つ親として、少しでも放射性物質のこと、福島原発がどうなるのかを知りたくて、いろいろとネット検索をしたところ、武田さんのブログに行きあたることもしばしばでした。
そんな武田さんが福島原発事故の起こる3年前に上梓した、日本のリサイクルを痛烈に批判した本。なんとなく腑に落ちない点や、「それ本当?」と思う箇所がところどころであるのですが、言いたいことは分かります。例を挙げたり、やさしい言葉に置き換えたりしているのですが、それでもまだ科学者の書く、硬めの小難しい文章。その上、テレビでの武田さん同様、文章にも武田さんらしさがきちんと出ていて、賛否両論となる書き方。ライターさん、もしくは編集さんに平易な文章にリライトしてもらったら、もっと共感や支持を得るようになると思うのですが……。
でも、なんでもかんでもリサイクルと称して費用を徴収したり、日本国民の税金を補助金として無駄に使用したりして回収しているのに、きちんとリサイクルされず、そのお金が自治体、役人の天下り先である特殊法人などに多く流れているという発言には共感できます(^^)。

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