朗読のススメ/永井一郎 新潮文庫

朗読のススメ/永井一郎 新潮文庫

朗読のススメ/永井一郎
2009/6/1初版、新潮文庫
1999/2 ふきのとう書房、『永井一郎の「朗読のヒント」』加筆修正改題。

今、朗読が人気です。子供への読み聞かせから始まり、朗読愛好会が様々な所で開かれています。しかし声だけで作品を表現するのは難しい。本書では、従来とは全く異なる方法で、その秘訣を教えます。シンプルな表現だからこそ、人間の本質を捉える想像力が大切。朗読愛好家必携の一冊としても、感性豊かなお子さんを育てたいご両親にもお薦めです。『永井一郎の「朗読のヒント」』改題」。

加筆修正

昨年の1月にお亡くなりになった同じ青二プロダクションの大ベテラン、永井一郎さんの朗読指南本。1999/2にふきのとう書房から出版された『永井一郎の「朗読のヒント」』を大幅に加筆修正して改題したもの。

1999年に上梓された『永井一郎の「朗読のヒント」』を持っていて、この「朗読のススメ」はその文庫版で内容は全く同じと勝手に思い込んでいたところ、「あれ? タイトルが違う」と気付いた。何げにパラパラめくってみたところ、似たような内容なのに、こっちのほうが数段、中身が濃い。ということで購入(^^;。

『永井一郎の「朗読のヒント」』は数年に1度の割合で読み返しているため、読んでいて中身の違いがすぐに分かった。本の体裁としては「朗読のヒント」のほうがきれいにまとまっているけれど、この「朗読のススメ」のほうがボリュームが多いし、こちらにしか掲載されていない文章もあり、また、こちらのほうが参考になるものが多く非常にためになる。

『永井一郎の「朗読のヒント」』より、こちらがお薦め

朗読のことについて書いてあるが、芝居における役作りにも通用するし、何より役者としての心構えも学ぶことができる。『永井一郎の「朗読のヒント」』は、朗読の初心者に向けた、やさしくて分かりやすい内容だけれど、「朗読のススメ」はプロも応用できる、かなり上級者向けの内容。読むのならば、こちらの「朗読のススメ」を断然お薦めします。というより、絶対に読むべき!

永井一郎さんといえば、初めてお会いしたのが1999年にオンエアされたNHKのラジオドラマ「封神演義」。交わした言葉は、自己紹介のほかに「おはようございます」「お疲れさまでした」の2言だけ。その6年後に永井一郎さんの所属される青二プロダクションにお世話になるも、仕事でお会いすることはなく……。事務所の新年会や事務所で偶然、お会いすることはあったけれど話しかけられることはなく、また、こちらか話しかけることもなく、いつも「おはようございます」「お疲れさまでした」だけ。仕事でご一緒して、いろいろ学びたかったな。

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