危険な食卓/小池真理子 集英社文庫

危険な食卓/小池真理子 集英社文庫

危険な食卓/小池真理子
1997/4/20初版、集英社文庫(1994/1、単行本)

健康至上主義の妻と美食家の夫の晩餐は、殺意が隠し味の特別料理。(『危険な食卓』)
がさつな嫁に耐える姑の、穏やかな顔の下にある、もうひとつの顔。(『天使の棲む家』)
妻と夫、姑と嫁、同窓生など、ごく普通の人々の、ありふれた日常に芽生える小さな悪意、裏切りの予感、殺意の兆し。人間の心理を、恐怖というスパイスをきかせて鮮やかに料理した極上のメニュー8編」。

直木三十五

同じく直木三十五賞作家である藤田宜永さんを夫に持つ作家、小池真理子さん。小池さんの作品を初めて読んだのは一体いつのことだろう? 高校か大学か、はたまた社会人になってからか。とにかく、今となっては何を読んだのかさえ覚えていない。最後に読んだのは、確か夫・藤田宜永さんの作品を読んだときと同じころだから、多分、2000年ごろ。というわけで、10年以上ぶりに小池作品を読了。

1994年の作品のため文章が古臭いのは仕方がないが、それでも「80年代の作品かな?」と思ってしまうほど。しかし、プロットはしっかりしていて「なるほど」とうならせてくれる。調べてみたら、この「危険な食卓」の翌年に、小池真理子さんは「恋」で直木賞を受賞。そのときにご主人の藤田宜永さんもノミネートされ、「夫婦で直木賞!?」と話題になったことを覚えている。ちなみに藤田さんの直木賞受賞は6年後の2001年。

人間の奥に潜む静かな恐怖。そんな小品が8編収録されている短編集「危険な食卓」。古い文体を気にしないミステリー好きにお薦めです(^^)。

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