彼女のこんだて帖/角田光代 講談社文庫
彼女のこんだて帖/角田光代
2011/9/15初版、講談社文庫(2006/9、ベターホーム出版局より単行本)
「長く付き合った男と別れた。だから私は作る。私だけのために、肉汁たっぷりのラムステーキを! 仕事で多忙の母親特製かぼちゃの宝蒸し、特効薬になった驚きのピザ、離婚回避のミートボールシチュウ――舌にも胃袋にも美味しい料理は、幸せを生み、人をつなぐ。レシピつき連作短編小説集。解説・井上荒野」。
2005年、「対岸の彼女」で第132回直木三十五賞を受賞し、2011年には「八日目の蝉」、2014年には「紙の月」が映画化されヒットした記憶が新しい角田光代さんの作品。僕にとっての角田作品は、「八日目の蝉」以来、2作目の読了。
ベターホーム
サスペンスタッチな「八日目の蝉」とは全く違い、誰にでもある平凡で淡々とした日常生活の中のある1シーンを切り取り、それに料理を重ね合わせてつづられた、かなり短い小品が15編収録された短編集。
面白いのは、1つのお話に出てきた人が、次のお話のメインキャラクターになって続くという連作短編。一編一編があまりにも短くて、ちょっと物足りないときもあるけれど、よくぞこの短さの中でまとめたものだと、そっちのほうに感心してしまう。
それにしても、さすが料理関係の雑誌「月刊ベターホーム」に連載されていただけあって、巻末のレシピは、まさに料理本並! 思わず作って見たくなってしまう(^^)。

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