黒幕 昭和闇の支配者 一巻/大下英治 だいわ文庫

黒幕 昭和闇の支配者 一巻/大下英治 だいわ文庫

黒幕 昭和闇の支配者 一巻/大下英治
2006/3/15初版、だいわ文庫(書き下ろし)

日本の政財界に暴力とカネで君臨した右翼・児玉誉士夫。戦中、中国で“児玉機関”を設立し莫大な資産を形成。戦後はそのカネで鳩山一郎をバックアップ、保守政党に絶大な影響力をもつ。左翼に対抗すべく全国のヤクザの糾合をはかる一方、フィクサーとしても暗躍。その最たるものが「ロッキード事件」である。「事件の陰に児玉あり」と語られた戦後最大の黒幕が操った昭和裏面史!」。

週刊文春の記者を経て、ルポライター=ノンフィクション作家となった大下英治氏の「昭和闇の支配者シリーズ」第1巻。ヤクザや政界、財界といった日本の裏社会や、ワイドショーをにぎわせた凶悪事件などを題材に、数多くの著作を著しているため、なんとなくお名前だけは知っていた大下英治さんの著作を初めて読んでみた。

 

政財界に影響を与えるフィクサーとしてロッキード事件で有名になった児玉誉士夫(こだまよしお)氏。その児玉誉士夫に焦点を当てて書かれた1冊が、この「黒幕 昭和闇の支配者 一巻」。

僕にとっては読みにくい文章で、その上、時系列が前後したりして、構成上、やや問題があるが、右翼の大物・笹川良一、読売新聞グループの会長・ナベツネこと渡邉恒雄、指定暴力団「稲川組」初代会長・稲川聖城(いながわせいじょう)ほか、さまざまな関係者に「よくぞインタビューできたものだ!?」と感心してしまうほど資料としての価値は“すごい”の一言に尽きる。でも、「昭和闇の支配者 黒幕」などという大仰なタイトルを付けておきながらも、終始、児玉誉士夫は良い人扱いされている。タイトルに釣られて読んだのに……。

それにしても、昭和の時代がこうだったのだから、今の平成の世の中も似たり寄ったりで、こういったフィクサーが暗躍し、政財界の大物も利権だなんだと税金を食いものにしたり、私腹を肥やしたりしているんだろうなあ。

そうそう、児玉誉士夫とやり合った人物として、僕が中学のときに起きたホテルニュージャパンの火災で知った、オーナーの横井秀樹氏が登場。「叶姉妹のパトロンでは?」といった下世話なことしか知らなかったけれど、すごい実業家の1人だったんだなあ(^^;。

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